高校統廃合/札幌で住民説明会 | 10.08.24 |
札幌市北区にある道立篠路高校と拓北高校の統廃合問題で24日、反対する住民らが説明会を開きました。
2校の統廃合計画は6月1日に突然、道教委から発表されました。道教委は「4月に校長代表や関係者で地域別検討協議会を開いた」と話しますが、当事者の校長にも話がなく、トップダウンの“問答無用”の姿勢に反発が広がっています。
7月20日には、PTAや高校教職員有志、住民などで組織する「統合に反対する会」が結成され、署名運動を展開しています。
この日の説明会で道教委の担当者は「道の財政も大変ななか、中卒者の減少が見込まれるため、生徒急増期に新設した高校を統廃合の対象にした」と話しました。
約100人が駆けつけた会場からは「今まで培ってきた校風や文化はどうなるのか」「この地域は住民がますます増加している。いま子どもが少なくなるからといって、あとで増えたらどうするのか」という質問や怒りの声が相次ぎました。
道教委が、統廃合計画は9月7日に開かれる協議で決まると話すと「今回の説明会で、終わりにするのか」「結局結論ありきで進めている。教育を受けるのは生徒です」と保護者らから批判が集中しました。
「あなたたちは1回でもいいから、通学路を歩いたり、学校のまわりをみたりしたことがあるのか」との質問にも道教委側は「私たちはみたことはありません」と答えざるを得ませんでした。
さらに「ここでみなさんから出された意見が(7日の会議などで)入れられるというわけではありません」などと、住民を逆なでするような発言で、怒りを買いました。
拓北高校の男子生徒(3年)らは「今は、(高校の)みんなに知らせ、意見を聞くことだと思っています」ときっぱり話しました。
(10年08月28日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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