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道議団の動き
再就職要網のべ139人違反/職員OB天下り 10.06.24

再就職要網のべ139人違反

職員OB天下り真下議員に答弁

北海道が出資する公社や社団法人などの「関与団体」に、1999年度から2008年度までの10年間に在籍した道職員OBのうち、延べ139人が道の「再就職要綱」で定めた制限を超える給与を受け取ったり、在職期間をオーバーしていたことがわかりました。

先の道議会予算特別委員会で、日本共産党の真下紀子道議の質問に道総務部人事課長が答えたものです。

道の再就職要綱は、道の出資比率が25%以上の団体に適用され、年間給与は元部長級で540万円、元次長級で430万円の上限が設けられているほか、在職期問も原則として「満65歳になる年度未まで」と定めています。

総括質疑で、高橋はるみ知事は「実人員では72人が『要綱違反』で、そのうち17人が部長級、12人が副知事などの特別職」であることを初めて認めました。(資料)

指定席とバーター

真下議員は「北洋銀行OBが4代連続で16年間も道の監査委員の席を占めているのはなぜか」と質問。委員会室はどよめきました。

指定金融機関との関係は、他の団体以上に公正さが求められるのは当然です。ところが、道から元副知事など2人が北洋銀行に天下りし、逆に北洋銀行からも人事委員長と監査委員に計2人が道に天下っていることが明らかになりました。

Uターン天下り

全国で初めて発覚した北海道庁の不正経理事件。それまで道幹部職員OBの天下り「指定席」であった監査委員は、その後自治体経験者が務めてきました。

ところが、高橋知事は今回、15年ぶりに道幹部OBを監査委員に任命しました。Uターン天下りです。しかし、このOBは部長から札幌医大に天下りした際、国の公益法人の役員を兼務し、合計で道の要綱を超える給与を受け取っていました。

真下議員は「内輪の監査に道民理解は得られない」と知事の対応を厳しく批判しました。

再就職要綱適用団体の「在職期問」及び「給与基準額」の超過状況(実人員) 
(単位:人)
(注)「在職期間の制限超え」の人数は、過去10年間の実人員
     「給与基準額超え」の人数は、過去9年間の実人員
区分合計人数うち特別職うち部長級
在職期間超え541111
給与基準額超え1816

(10年08月06日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)