道脱ダムの会/国交相に沙流川の治水提言 | 10.07.14 |
北海道内の三つのダムについて検証を進めている「北海道脱ダムをめざす会」は14日、「沙流(さる)川の治水に関する検証結果と提言」を、前原誠司国土交通大臣と「治水のあり方に関する有識者会議」に送付したと記者発表しました。
「脱ダムをめざす会」の佐々木克之氏(道自然保護協会副会長)は沙流川のダム建設について、「すでに完成している二風谷(にぶたに)ダムは、堆(たい)砂が進行して洪水調整機能が年々減少して放置できない状態である。より多くの堆砂が予想される上流の平取(びらとり)ダムは建設すべきでない」と提言の内容を紹介しました。
有識者会議が13日にまとめた提言について佐々木氏は、「私たちの提言が取り入れられた部分もある」と述べ、今後も独自に3ダムの検証作業を続けていくことを強調しました。
「脱ダムをめざす会」は北海道自然保護協会など自然保護団体や住民団体で構成し、サンルダム(下川町)、平取ダム(平取町)、当別ダム(当別町)の三つのダムの利水、治水、事業内容適正化、経済効果などについて、専門家を交えた「3ダム検討会」を開いています。
沙流川には二風谷ダムがすでに完成し、上流の沙流川水系額平川には、建設が凍結中の平取ダムが計画されています。
「脱ダムをめざす会」の提言は、5月に開いた第2回検討会の内容をまとめたもの。「3ダム検討会」は8月1日に3回目を開催し、サンルダムと当別ダムの治水問題について論議します。
(10年07月16日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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