JR函館本線を守れ/存続求め住民の会を設立 | 10.05.29 |
JRに函館本線の経営継続を求める住民らが29日、JR函館本線の存続を求める住民の会」(函館本線住民の会)の「設立総会と講演の集い」を余市町で開き、住民や自治体関係者ら200人が参加しました。
JR北海道は12日、北海道新幹線の新函館−札幌間が開業した場合に、函館−小樽間を経営分離するという方針を発表。沿線住民から、「やがて在来線の廃止につながる」と不安の声が上がっています。
集いでは、北海道教育大学の武田泉准教授が記念講演し、「問題の背景にあるのは新自由主義であり、不採算部門の切り難し」と指摘。全国各地の事例から新幹線建設のさまざまな問題点を紹介し、「声を上げていくことが大切」と語りました。
設立総会では、余市町の上野盛町長(代理)と安宅俊威町議会議長があいさつしました。準備会を代表して渡辺正治氏(日本共産党余市町議)が経過報告。「新幹線についてはさまざまな意見がありますが、在来線の経営継続を求める一点で団結し、運動を進めましょう」と提案しました。
総会は「先人が築き上げてきた公共交通機関を存続させるために、草の根からの運動を展開しよう」と設立アピールと運動方針を決定。野呂栄会長(元余市町議会議長)ら役員を選出しました。
参加した男性(68)は「在来線の経営分離は、地域の衰退を招きます。貴重な住民の足を奪うのは、やめてほしい」と話していました。
(10年05月30日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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