3月道議会の質問で奮闘/花岡ユリ子道議の報告 | 10.04.04 |
グループホーム火災で7人が亡くなりました。高齢者施設での消防設備と人員の不足について、09年度予算最終補正の質疑につづき、10年度予算案への保健福祉部、総務部防災消防課、そして知事総括質疑と徹底して追及しました。
18人入所のグループホームの場合、3人の夜勤体制でひと月の加算は、たったの13万5000円(一人当たり4万5000円)に過ぎないことが判明。事業者が夜、職員を加配しようとすれば「赤字」が生まれます。
知事に対し直接、消防設備の促進と介護施設職員への道独自の助成、道内で3400人不足している消防職員の充足率向上を求めました。
国保短期証留め置き問題―道理のある質問は「前向き答弁」を引き出す―そのことを実感したのが、国保短期証の「留め置き」問題です。
私は、厚労省が昨年12月、短期証についての「通知」で、「窓口に留保(留め置き)することなく、…速やかに手元に届ける」よう努力義務を課していることを示し、道内の状況をただしました。
157保険者中、56保険者が、留め置いていることがわかったのです。道医療局長は、「通知」の趣旨を「徹底する」と答えました。
夕張再生計画―夕張市の問題は、道・国全体の問題―こうした立場で質問に立ちました。
道は、「再生計画期間」とされる17年後には、高齢化率49%を超えると推計されると答弁。私は、17年という長期間の過酷さを指摘し、夕張を含む産炭地域の財政対策を求めました。
市町村水道事業―2月、網走市で起きた水道管破裂事故は、どの自治体でも起こりうる問題です。「老朽」の目安とされている敷設後40年を超える水道管が、20年後には54%になります。
私が「道民のライフラインを守る公共事業は、地元業者の仕事創出にもつながる」と提案したのに、知事は「大変重要なテーマ」と応じました。
道立試研究機関統合問題―4月から独立行政法人化される道立22試験研究機関の統合は、毎年交付する運営費を1億円カットしつづけるなど、道行財政改革の目的を象徴的に示しています。
研究職や技術職、船員ら約1千人を非公務員にし、とくに若手研究者ら20人が新たな法人に移行しない問題は職員の不安のあらわれです。
その指摘に道は「優秀な人材の確保に向けて…、計画的な採用に取り組む」と答えました。
私学振興―「年収350万円は決して豊かではない」―私学に通う高校生に対する授業料への道単独補助が、350万円を境に支給されない問題を取り上げました。
道は私学運営費の単独助成(高校生一人当り)を、9年間で6万1000円から2万4000円へと6割も削減。
そのうえ授業料補助も、前年比15%も減らそうとしています。公立に通う高校生が無償となるのに、私学の高校生が取り残される問題として重大です。
私が、道内では350万円まではひと月の授業料負担が5000円、350万円を超えると2万円にもなると質したのに対して、学事課長は、大阪府、京都府では350万円未満は「実質無償となる」と答弁。私は、「年収500万円までの世帯への助成を」と強く求めました。
(10年04月04日付「ほっかい新報」より)
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