暴風雪ハウス直撃/真下道議調査 | 10.03.26 |
北海道では3月20日から21日にかけて吹き荒れた暴風雪によって、全道12支庁管内で1897棟のハウスに被害(24日現在)が出ていることが、道のとりまとめで明らかになっています。
被害作物も水稲、トマト・ネギ・タマネギなどの野菜、ビートなど多岐にわたっています。瞬間風速が34メートルを超えた上川管内では、ハウスの損壊が704戸で1430棟(上川支庁調査)にのぼっています。
日本共産党の真下紀子道議と旭川市議団は26日早朝、被害農家を見舞いながら状況調査を行い、坂口収上川支庁長を通じ、高橋はるみ知事に対して経営継続可能な助成措置などの被害対策を要請しました。
東旭川共栄の下谷裕久さんの農園では24〜25棟のハウスでネギ、タマネギなどの苗を作っています。
暴風雪の中、被害を最小限にしようとさまざまな対策をとったにもかかわらず、そのうち3棟が南風で浮き上がり、ハウス用パイプがグニャグニャに曲がって無残に倒壊していました。下谷さんは「建てかえの金額は1年の利益に相当するほど。これでは1年間ただ働きになる」と話します。
道農政部は被害を調査し、早急に農業共済の確認や補修改善、風雪と低温による凍害対策などにとりくむことにしています。しかし、「共済があっても全額補てんには遠い」「資材も手に入りにくくなっている」「水稲農家では間に合わないところも出るのでは」など営農への影響を懸念する声が出ています。
(10年03月27日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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