認知症ホーム火災/夜勤手厚く 国に求める/花岡道議に道答弁 | 10.03.15 |
老人福祉施設に対する北海道のスプリンクラー整備事業費が、15億円の予算のうち3億7000万円しか執行されていなかったことが、日本共産党の花岡ユリ子道議の追及で明らかになりました。
花岡道議は15日、道議会予算特別委員会で道の介護基盤緊急整備等特別対策事業について質問しました。その中で、スプリンクラー整備特別対策事業が11億円あまりも執行されていなかったことが判明したものです。花岡道議は、札幌市北区のグルーブホームで起きた火災事故で7人もの犠牲者が出たことを踏まえて、強く改善を求めました。
道側は「スプリンクラーの有無等の調査を行ってきたが、21年度中に76施設と見込んでいたものが、18施設にとどまった」と整備が進まなかった状況を報告しました。
補正予算の反対討論で花岡道議は「スプリンクラー整備特別対策事業の活用を希望する施設は、3年間で120ヵ所あると道は掌握しているが、できるだけ早く整備を進めるべきだ」と求めました。
また花岡道議は、グループホームの夜間の人員配置について「2ユニット(定員18人)に1人でよいという今の配置では、火災の時に対応できないと以前から指摘されています。今回の事故を教訓に早急に改善を」と求めました。
道側は「より手厚い夜勤職員の配置が必要と考えており、早急に制度改正について、国に働きかける」と答えました。
(10年03月16日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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