新たな水源開発不要/脱ダムをめざす会が3ダム検討会 | 10.03.14 |
北海道自然保護協会など17団体で構成する「北海道脱ダムをめざす会」は14日、札幌市の北海道大学学術交流会館で「第1回3ダム事業検討会」を開きました。
北海道内のサンル、平取(びらとり)、当別の三つのダムの利水、治水、環境、地域振興について、地元団体や研究者が事業を検証し、国交相が設置した有識者会議への提言をまとめようというものです。
今回のテーマは「水道用水・かんがい用水」で、3ダムの利水について検討。60人が参加しました。
「サンルダム建設を考える集い」の宮田修氏、「自然林再生ネットワーク」の前田菜穂子氏、当別ダム周辺の環境を考える市民連絡会」の安藤加代子氏が3ダムの利水について報告しました。
全国各地のダム問題や水源開発問題に取り組む、水源開発問題全国連絡会(水源連)共同代表の嶋津暉之氏は、3ダムそれぞれの利水面の検証結果を報告しました。
嶋津氏は「人口の減少と節水機器の普及で水道用水の需要は減少し、作付面積の減少で農業用水のための水源開発も必要がない」と指摘。「水の需要は減少の一途をたどり、ダムによる新たな水源開発は不要」と説明しました。
次回の検討会は5月23日に、「治水」をテーマに行う予定です。
(10年03月18日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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