自然壊す北見道建設/党道議団が予定地を調査 | 10.02.08 |
日本共産党北海道議団は8日、北見市街地南部の丘陵地帯に建設中の自動車専用道路・北見道路(国道39号バイパス)の建設予定地の現地調査に入りました。
2004年に着工した北見道路は、市街地から常呂(ところ)川の対岸に広がる北見丘陵(北見ケ丘・南丘)を貫く計画で、10.3キロの区間にトンネル5ヵ所、橋りょう8ヵ所があり、323億円の巨費を投じる事業です。
「会のメンバーの気持ちは『身近にある自然を残し、次の世代の子どもたちへ渡したい』という一点」という「北見の自然風土を考える」市民連絡会の川崎克事務局長は「道路工事区間にある北見丘陵は自然豊かな場所です。貴重な動植物、魚類がいるのです」と語ります。
花岡ユリ子、真下紀子両道議は、連絡会のメンバーとともに、雪深い北見丘陵・北見ケ丘の散歩道を登り、工事現場に入りました。
散歩道の道すがら、エゾリスやウサギの足跡があちこち見られ、ウソ(スズメよりやや大きい鳥)の鳴き声やカケスの姿も見られます。また、中腹には、樹齢500年といわれるミズナラの巨本が生き続けています。根元は腐れかかっていますが、夏にはたくさんの葉をつけ、その存在はまさに「森の主」です。
花岡道議らは、会のメンバーから、丘陵の自然や工事現場の様子を聞きながら、地図と見比べ調査しました。
北海道開発局による事業目的だった市街地の渋滞は、現在、大幅に改善され、解消されています。また、帯広から網走につながる「北海道横断自動車道」と一体になった高速ネットワーク整備は、06年2月の国土開発幹線自動車道建設会議で、全面整備は断念されました。
花岡道議は、計画の目的や効果の根拠が崩れたにもかかわらず、工事を続行しようとする国交省を批判。「たった11分を短縮するために貴重な自然を破壊するだけでなく、巨額な税金を使う事業は直ちに中止すべきです」とのべました。
(10年02月11日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)
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