通級指導教室通学費補助周知せよ/花岡道議ただす | 09.12.07 |
日本共産党の花岡ユリ子道議は7日、道議会予算特別委員会で、特別支援教育の通級指導教室の通学費補助について道にただしました。
花岡氏の追及で、対象となる87市町村のうち、他校の教室への交通費が、44市町村で保護者負担であることが明らかになりました。
2007年4月から、障害のある子どもたちへの教育の充実強化のため、学校教育法が一部改正され、「特別支援教育」として実施されています。その一つの形態として、小中学校の通常の学級に在籍している軽度の障害がある児童生徒に対して、障害に応じた特別の指導を行う「通級指導教室」があります。
09年度現在、道内58市町村に設置していて、小学校95校、228教室、中学校7校、10教室あり、計2614人が通っています。
花岡氏は、通級指導教室への通学に係る特別に要する交通費が、国の特別支援教育修学奨励費補助金の補助対象となることを紹介し、補助金を活用し、他の学校の教室への通学経費を助成している市町村の数をただしました。
笹山幸弘特別支援教育課長は、対象児童生徒が在籍する学校がある87市町村のうち、21市町村が国の補助金を使い助成し、22市町村が独自に助成していることを明らかにしました。
花岡氏は、補助対象として取り扱っていない市町村では、保護者負担や市町村費負担とされていて非常に遺憾だとのべ、「道教委として、至急通知を発するなどして、改めて制度内容を周知すべきだ」と求めました。
①国の就学援助費で助成している市町村=札幌、恵庭、函館、蘭越、積丹、留寿都、小樽、滝川、旭川、士別、富良野、稚内、網走、室蘭、苫小牧、登別、浦河、えりも、帯広、釧路〈市〉、根室(以上21市町村)
②独自予算で助成している市町村=千歳、当別、京極、喜茂別、奈井江、由仁、長沼、栗山、浦臼、岩見沢、三笠、砂川、深川、北見、紋別、斜里、置戸、滝上、興部、雄武、音更、上士幌(以上22市町村)
③保護者負担の市町村=江別、北広島、石狩、北斗、七飯、共和、倶知安、岩内、赤井川、余市、仁木、黒松内、古平、ニセコ、南幌、上砂川、月形、新十津川、妹背牛、沼田、夕張、美唄、名寄、美瑛、上富良野、美深、留萌、苫前、羽幌、天塩、幌延、美幌、津別、小清水、佐呂間、遠軽、湧別、大空、白老、士幌、新得、清水、幕別、標茶(以上44市町村)
(09年12月08日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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