サンルダム本体着工やめよ/予算特別委で真下道議 | 09.10.02 |
日本共産党の真下紀子道議は2日の道議会予算特別委員会で、新政権が表明したダム事業見直し問題に対する道の態度をただしました。
真下氏は、新政権が打ち出したダム143事業見直しによって道内では9事業・10ダムが対象となっていることを指摘、「ダム建設に対する道民の反対や懸念の声を聞いているが、道として国交大臣の見直しについてどう考えているのか」とただしました。
これに対し宮木康二建設部長は「(国から)情報提供や指示は受けていない。国の動向を注視していきたい」と述べるにとどまりました。
道内で大きな運動が起き、国の見直し対象に入っているサンルダムについて、魚道の効果検証とダム建設時期についてただしました。
この中で真下氏は、サクラマス遡(そ)上などのための実験魚道について、調査期間を延長したにもかかわらず昨年の552匹から今年274匹に減少したことを示しました。
同ダムは8月末、漁協の同意を得て開発局が概算要求。年内に入札が予定されています。真下氏は「魚道の調査は当然本体工事前に行うべきだが、これまで国は『(調査は)ダム完成後の運用前』と言っている」と批判。「完成後の調査なら、魚道効果がどうであれ、ダム建設優先と取られる」と指摘し、「魚道の効果を評価・改善もせずに本体着工はすべきではない」と迫りました。
田中実土木局長は、「(国は)ダム本体と並行して魚道整備を行うとしている」と経過説明に終始しました。
真下氏は、「少し立ち止まって、ダムに頼らない自然を生かした治水対策を国に言われるまでもなく北海道から行うべきではないか」と求め、改めて知事に質問することを表明しました。
(09年10月03日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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