「派遣村」に相談続々/党道議団が懇談 | 09.09.17 |
北海道労連や民主団体でつくる「雇用・くらし・SOSネットワーク北海道」は17日、札幌市の大通公園で「さっぽろ派遣村2」を開設しました。
大企業の「派遣切り」を許さないと始めた街頭相談会は5回目で、大通公園での「派遣村」は2回目です。
秋の気配がただよう会場周辺。「どんなことでも気軽に相談を」と書いた横断幕を張りめぐらしたテントには、午前10時の開会とともに相談者が続々と訪れました。
「昨日から何も食べていません。所持金は200円です」と話す男性(62)。「警備の仕事を切られ、知人宅に身を寄せてハローワークに通っています」と打ち明けました。救護施設に入所し、働く場所が見つかるまで生活保護を申請します。
「1年半前から自家用車の中で生活をしています」と函館からやってきた男性(52)。「相談会があると聞いてきました。飼い犬と暮らしたい」と訴え、相談員の連携でただちに入居できるアパートを確保しました。
小室正範事務局長は「労働者がモノのように扱われる現状が続いています。新政権には労働者派悪法の抜本的見直しと社会保障制度立て直しを急いでほしい」と要望します。
「派遣村」は、労組・民主団体の役員、弁護士、司法書士、医療従事者ら120人がスタッフとして参加。元ホームレスなど飛び入りのボランティアが会場周辺で宣伝しました。
「『ホームレスから助けてやる』といって動物の餌のような食事を出す寮に住み、工事現場で働いていました。働けば働くほど借金が増えました」という男性(61)は2月の相談会でホームレスを脱出、ボランティアとして参加しました。
「自分もそうでしたが、一人で悩んでいても解決できません。困っている人は、ぜひここに来てほしい」
日本共産党の花岡ユリ子、真下紀子両道議は17日、「さっぽろ派遣村2」を訪ね、スタッフらを激励しました。
開会中の道議会の合い間をぬってかけつけた同氏は、ボランティアとして参加していた元ホームレスの男性らと懇談しました。
「仕事さえあればと思いつつ、とうとう住むところも失っていました」「たくさんの人に支えてもらっているので、自分も周りに声をかけていきたい」と話す男性。花岡、真下両氏は「みなさんの声を参考にし、道議会でも対策を練っていきます」「体に気をつけて頑張ってください」と話し、懇談しました。
(09年09月18日付「しんぶん赤旗」、同北海道のページより)
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