知事は認可しないで/夕張の産廃処分場 | 09.09.10 |
魚が多くすむ夕張市の沢を埋め立て、産業廃棄物処分場をつくる計画をめぐって、日本共産党夕張市委員会と党道議団は10日、高橋はるみ知事に対し、水など環境汚染の懸念が強く地元での合意もないとして、住民の不安が解消されるまで申請を認可しないよう緊急要望を行いました。
滝口光男党市副委員長、熊谷桂子元市議、花岡ユリ子道議が参加。道側は、原口忍環境局長が応対しました。
問題の場所は、夕張市の紅葉山の奥、久留喜地区の沢です。夕張川支流に流れ込む沢を埋め、広さ約5780平方メートルの産廃処分場を造るものです。事業主体の環境システム社は「夕張市内のメロン農家のビニールハウス廃棄処理」としていますが、空知支庁に提出された認可申請では、約7割が農家のビニール以外が占めています。
熊谷氏らは「業者は、化学的に物質が安定している『安定型』処分場としていますが、日弁連意見書(2007年)は『安定型』でも環境汚染が続出するといっています」と述べ、計画は夕張市民だけでなく、長沼、栗山両町議会でも水質汚染など心配の声が上がっていると強調しました。
道側が「国も、日弁連意見書や裁判例を見て、法改正を検討しているようです」と述べたため、熊谷氏らは、法規制が厳しくなる前の“駆け込み”申請ではないかと指摘。「夕張が“産廃銀座”になるのではないかと心配です。地域振興にもマイナスです」として、安易に認可しないよう強く求めました。
(09年09月11日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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