細菌性髄膜炎ワクチン/「公費助成」知事に要請 | 09.09.07 |
後遺症や死亡することもある細菌性髄(ずい)膜炎に対するワクチンの公費助成をと新婦人道本部は7日、高橋はるみ知事に対し、9002人分の署名を提出、交渉しました。
道庁を訪れたのは、札幌を中心に乳幼児を連れた母親ら40人。道保健福祉部保健医療局の杉本勝俊健康安全室長と懇談、実現を求めました。泣き声も聞こえるにぎやかな交渉になりました。
工藤富美子会長は、子どもらが生きいきと育つ北海道実現のためにも、ワクチンを公費助成で定期接種化する重要性を訴えました。
細菌性髄膜炎の病原菌はヒブ、肺炎球菌の二つです。世界的にも接種が遅れていた日本では昨年12月、ヒブワクチンの接種が可能になりましたが、任意のため、4回で約3万円の負担となります。
乳幼児をおんぶしたり、抱っこした母親らが「想定外の高い負担で大変です。公費で助成してもらえると、どんなにたくさんの子どもが助かるかと思います」「子どもを元気よく育てたいのです。お金の心配がなく平等に受けられるように助成してください」とこもごも求めました。
杉本室長は「予防接種は大事なことです。昨年から国に定期接種化を要望し、国は定期接種化に向けて、検討するため、情報収集中と聞いています」と答えました。
要請には、日本共産党の花岡ユリ子道議が同席し、「子どもの命を守る医療で、お金がなくて接種が受けられないことがないよう議会でも力を尽くします」と表明しました。
生後9ヵ月の女児を抱いて参加した女性(39)は「小児科医に接種を勧められていますが、1回約7000円は正直痛いですね。公費助成が実現すれば、喜んで受けに行きます」と話しました。
(09年09月08日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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