道民に情報知らせよ/道新幹線で花岡道議 | 09.06.15 |
日本共産党の花岡ユリ子道議は15日、道議会新幹線・総合交通体系対策特別委員会で北海道新幹線について道をただしました。
整備新幹線・札幌延伸ルートは、新函館-札幌間の総事業費1兆800億円のうち、現時点でも道の負担が3分の1の3600億円が見込まれ、今後さらにふくれあがると予想されています。
花岡氏は、八雲駅と地理的な条件などが類似する東北新幹線いわて沼宮内駅(岩手町)の地元自治体の負担を質問。道側は、同駅の総事業費が228億円で町負担が7億6100万円、県と町の負担が76億円であることを明らかにしました。
花岡氏は「沿線の各自治体や道民にこのデータは知らせるべきではないか」と迫ると、谷文雄新幹線対策室参事は「概算のため、まだ知らせてはいない。市町村や駅舎の規模が違うので比較できない」と答えました。
「しなの鉄道」「いわて銀河鉄道」「肥薩おれんじ鉄道」など本州や九州の第三セクター鉄道のJR運賃との格差が1.24倍から1.58倍で、住民負担がかぶさっている実態がわかりました。
各三セク鉄道の運営状況をただした花岡氏は「並行在来線の現実はどこでも厳しく、江差線など道内在来線にあてはめても厳しい、道が住民の足をどう守るかが求められている」と「指摘しました。
さらに、「並行在来線の分離への沿線自治体の同意を急がせるのではなく、自治体が同意前に協議のテーブルにつくよう道がイニシアチブを発揮すべきだ」「道は、道民に財政問題や経済効果などを明らかにする責任がある」と強調しました。
吉田浩史新幹線対策室長は「関係市町村と緊密に連携し、道としての役割を果たし、広く道民への情報提供に努めていきたい」と答弁しました。
(09年06月17日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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