風力発電を視察/寿都町で党道議団 | 09.05.25 |
「忍路(おしょろ)高島およびもないが、せめて歌棄(うたすつ)磯谷まで」−。江差追分に歌われた寿都町歌棄の海岸に巨大な風車が回っています。
日本共産党道議団は25日、後志管内寿都町を訪問し、町が運営する風力発電を視察しました。
案内をした東野伸広副町長は「海岸線の大きな風車は町のシンボルになりました。漁業の町、寿都にとって困りものだった風といまはいい付き合いをしています」と言います。
札幌と函館のほぼ中間に位置する日本海に面した寿都町には、太平洋側の噴火湾から挟い渓谷を抜けて、強い風が吹きつけます。
町は、漁業や農業に悪影響を与えた風を町づくりに生かそうと逆転の発想で風力発電施設を建設しました。
1989年に最初の風力発電所を立ち上げ、現在9基が稼働しています。電力は一部を除いて電力会社に売り、昨年度は約2億3000万円の利益を町の財政に繰り入れました。
「ブンブン」と音を立てて回転する風車の下で、花岡ユリ子、真下紀子両道議は、地元の岡部武町議とともに担当者からくわしく説明を聞きました。
花岡氏は「寿都の風力発電は、町と議会、住民が長年、真剣に取り組んできた貴重な成果です。電力の買い取り価格を引き上げて、クリーンエネルギーの促進に努める自治体を応援することが必要です」と語りました。
真下氏は「風の資源が町の財政を支える力になっています。道や国は、蓄電設備への助成をはじめ、環境にやさしいエネルギーに対する政策を充実させることが求められています」と述べました。
(09年05月26日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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