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道議団の動き
党道議団/寿都診療所訪ね懇談 09.05.25

町民安心の「家庭医療」

党道議団寿都診療所訪ね懇談

中川所長(右から2人目)と懇談する党道議団=25日、寿都町

日本共産党の花岡ユリ子、真下紀子両道議は25日、町立寿都診療所を訪問し、「家庭医療」の取り組みについて中川貴史所長らと懇談しました。

診療所は2005年4月に道立寿都病院から移管され、内科、外科、小児科を合む「家庭医療科」は「患者の身近にいて、家族や生活の背景にも配慮しながら、体と心のさまざまな症状、病気を幅広く診療」します。

岡部武町議は「60床から19床に縮小しましたが、診療所になってからは医師の的確な判断に、町民の安心と信頼が大きく広がっています」と町民の思いを伝えました。

中川所長は「日本の医療は専門医づくりに特化した弊害が出ています」とのべ、本人を含めた3人の医師はすべての患者を診察し、必要な場合だけ専門医に引き継ぎます。救急患者は救急車のほかにドクターヘリでも搬送。ヘリなら札幌まで30分だと言います。

「自分の描いていた将来像は大病院で働く都会の医師でした」という副所長の松田諭医師は、家庭医になった動機について「患者を『臓器』としか見ない医療に違和感を持ちました。ここでは患者と何でも語り合い、おいしいアスパラに元気が出ます。町のバックアップで最先端医療に遅れる心配もありません。自分の選択は間違っていませんでした」と語っていました。

花岡氏は「診療所が住民のなかで大変な信頼を得ています。家庭医・総合医が専門医と連携して地域医療を支えることは、北海道の深刻な医療問題に示唆を与える重要な取り組みです」といいます。

真下氏は「医師が患者の生活背景まで考えて診療にあたっています。寿都町が力を入れている医師の研修は、本来は国や道がサポートすべきことです。地域医療は地方自治を支える要だと感じました」と話しました。

(09年05月27日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)