支庁再編/民主的手続き逸脱/真下道議が知事ただす | 09.03.27 |
道議会は定例会最終日の27日、高橋はるみ知事に対する総括質疑を行いました。
予算特別委員会で日本共産党の真下紀子議員は、議会を混乱に陥れた支庁再編問題を取り上げ、「道政史上最大の汚点を残した」と厳しく指摘、混乱を招いた知事の責任をただしました。
真下氏は、昨年6月に市町村の反対を無視して自・公両党が強行した支庁再編条例の根本問題に言及。「住民意見も道議会の意見も割れるなか、強行突破して条例を制定したものの条例施行ができないまま、切羽詰まって修正を迫られている」と強調。与党内に知事が町村会の要望を「丸のみ」したと批判があることに対し、明確に否定しました。「最大の問題は、知事が条例を施行する前に市町村と十分に話し合い、理解を得るなど民主的な手続きを怠ったことだ」と述べました。
高橋知事は「施行できず誠に申し訳ない」と混乱の責任を認め、「道政をすすめるうえで地域の理解は大事なこと」と答えました。
道の支庁再編条例は、百年以上続いてきた支庁制度を九つの「総合振興局」と五つの「振興局」に再編するもので、党道議団は「道民本位ですすめるべきだ」「格下げには反対」と明確に主張し、道民的議論を尽くすことを求め、反対しました。
条例は、施行の前提となる公職選挙法改正の見通しが立たないことに加え、「格下げ」に反対する地方4団体との協議もできず、「たなざらし」状態になっていました。
道は24日、地方4団体と協議し、支庁を「同格」と位置づけて最終的に確認。議会最終日に修正案を提案する構えです。
自民などからは「丸のみ」「議会軽視」との批判が出ており、混乱が続いています。
(09年03月28日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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