不透明「選考」で採用/花岡道議追及に“9年で115人” | 09.03.17 |
本来は、公平な「競争試験」で採用が決まるはずの道の一般行政職の職員採用試験で、一度不合格となりながら、「選考」と呼ばれる不透明な試験を受けて追加採用されている人が多数いることが明らかになりました。17日の道議会で、日本共産党の花岡ユリ子道議の質問に、高橋はるみ知事が答えたものです。
「選考試験」は、通常は医師や看護師、保育士などの専門職を念頭に置いた制度。一般行政職を対象とするのは全国にも例がなく、これまで実態が公表されていませんでした。
花岡氏の「不透明で道民に疑念を抱かせる実態を調べ、早急に改善せよ」との追及に、高橋知事は1984−92年度の9年間で「選考試験」で追加採用された人が115人いて、理由は「採用困難時期や予測できない欠員に対処するため」とし、93年度以降は「やっていない」と説明しました。
道は毎年度、職員採用試験を実施し、84−92年度は初級・中級の試験に計4万5100人が受験、4934人が合格。ところが「バブル期で内定者が大量に民間に流れた」(道人事課)ことから、不合格のうち「次点者層」に連絡、「道に就職する」意思のある者に「試験」を実施したといいます。
これまでも国会議員や地方の有力者、道の幹部職員からの「□利き」での「縁故採用」のうわさが絶えないのが実情です。質問終了後も「部長職にも面接のみの追加試験で採用された者がいる」との告発がありました。
(09年03月22日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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