周産期医療の充実へ/市立病院と党道議団懇談/稚内 | 09.02.25 |
出産前後の周産期医療を充実させ、胎児・新生児の死亡率を低くする努力を続けている実態を聞こうと、日本共産党の花岡ユリ子、真下紀子両道議は25日、稚内市の市立稚内病院(高木知敬病院長)を訪問、川村光弘副院長、高橋清一事務局長と懇談しました。
同病院は、利尻、礼文の離島を抱えながら、宗谷の地域周産期センターとして全道で最も低い死亡率に貢献しています。
産婦人科の診察や手術の合間をぬって、川村副院長は「離島の場合、妊娠37週で稚内に来てもらいます。昨年は、36週で破水し、海上保安庁のセスナ機で稚内に飛び、救急車で病院に運んだ例もあります。常勤医1人で一番苦しかったときも、島の観光客などへの対応を維持しました」と語ります。
常勤の産婦人科医は現在2人。4月からは旭川医大から1人が加わり、3人体制が3年ぶりに復活します。
懇談は、新生児専用救急車として医師が同乗し即応するドクターズカー(新生児救急車)に及びました。
道北では旭川厚生病院のドクターズカーを利用してきましたが、交通事故で故障し、今は使えない状態です。
川村副院長は「医師が同乗し新生児二人まで乗せることが可能です。これまでとても機能し、合理的に運営されてきました。ドクターズカーの復活を心待ちにしています」と期待を込めます。
花岡氏らが「(新生児救急車の)年度内の予算措置を求めて厚生労働省に要請しました」「どこでも安心してお産ができるようこれからも予算要求します」と話すと、川村副院長は「周産期医療のために、道議会でもよろしくお願いします」と求めました。
(09年02月26日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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