水産試験場を党道議団視察/稚内 | 09.02.25 |
「漁業は北海道の重要な産業です。みなさんの取り組みを応援したいと考えてきました」。日本共産党の花岡ユリ子、真下紀子両道議は25日、稚内市の道立稚内水産試験場を視察しました。
「最北の水産試験場です」と話す沖田英継場長から育てる漁業に挑戦する試みを聞き、マナマコを育てる試験の現場を見ました。
沖田場長は「ここは宗谷・留萌管内の試験場なので道北の日本海とオホーツク海を臨み、漁業資源の管理と増殖に努めています」と説明。試験場もかかわったナマコ漁復活の新星マリン漁協(留萌市)の取り組みが「全国豊かな海づくり大会」の会長賞を受けたことに話が及ぶと、花岡氏は「私たちも祝電を送ったんですよ。知事も道議会で、これからもすすめると答弁しました」と応じました。
薮田護資源増殖部長らは、試験場内にある施設を案内、水槽に体長3cmほどに育った稚ナマコを入れた人工種苗を前に説明。「宗谷・留萌管内は全国一のナマコ生産量を誇る地域です。貝がらに付着させた人工種苗を使って流され方の実験を行っていますが、この方法だと今まで以上にナマコが残ることが分かりました」と話します。水槽に人工種苗が整然と並べられ、「餌には海藻の粉末を2日に1回与えています」と女性職員。
漁業者の減少・高齢化対策にもとりくんでいます。長さが5−6mと巨大化する利尻コンブを女性や高齢者でも作業をやりやすいようにと、1−2mのチジミコンブ開発も試験をしています。薮田部長は「これをこの地域のブランドにしたい」と話しました。
調査には、斉藤信義稚内市議が同席しました。
(09年02月27日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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