衛生学院/運動と世論で廃止延期 | 09.02.21 |
看護師や助産師などの養成機関「道立衛生学院」を2011年に廃止するとしていた問題で、道が1年間延期したことが21日までにわかりました。
衛生学院は、准看護師から看護師をめざす人たちの全日制、通信制の二課程と保健師、助産師、歯科衛生士、臨床検査技師の養成課程と合わせて5コースが設置されています。
道は昨年10月、民間開放事業の一環として衛生学院を2011年までに全課程を廃止すると提案しました。理由は、定員割れと他の養成機関が充実し「役割を終えた」からだと説明してきました。
廃止提案以来、看護協会など関係団体と医療従事者らから道の責任で維持せよとの声が大きく広がりました。
道医労連が取り組んだ「衛生学院の継続を求める署名」は、昨年12月からの短期間で8600人を超えました。うち7000人分の署名を提出しました。
温井伸二書記長は「計画変更に追い込んだのは運動の一定の成果です。廃止計画を中止に追い込むために頑張りたい」と語ります。
昨年11月の道議会保健福祉委員会で、日本共産党の花岡ユリ子道議は「看護師数が医療点数に加算され、看護師の『囲い込み』が広がり、病棟閉鎖に追い込まれる病院も出ている。衛生学院を廃止するのではなく、道の責任で維持すべきだ。存続に全力を尽くす」と追及してきました。
(09年02月22日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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