“特養ホーム待機者解消迫る/第4期素案で真下議員 | 09.02.04 |
道議会の少子・高齢社会対策特別委員会に、道から第4期北海道高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画(2009〜11年度)素案が4日、報告されました。
特別養護老人ホームの入所を申し込み、待機している高齢者は08年で2万3274人。05年比で2545人も増加しています。在宅待機者は7235人で329人増え、6ヵ月以内の入所希望者は9521人で1.3倍に増加しています。
道高齢者保健福祉課長は、高齢者人口の増加とともに介護報酬が引き下げられたことにより事業者参入が減少したためと説明。民間事業者任せの制度の矛盾が原因となっています。素案では、施設利用率は減少すると見込んでおり、待機者解消の見通しのない計画となっています。
3期計画では地域密着型、介護予防事業の07年度達成率がいずれも低く、今後見直される看護師や介護福祉士の配置での報酬引き上げでは、スケールメリットが少ない小規模施設の経営が成り立つほどとはなりません。
日本共産党の真下紀子道議は、これらを指摘し、4期計画の達成は現実的とは言えないと批判しました。
道内に8713床ある療養病床は11年度末に廃止される予定です。福祉局長は安心して地域で暮らせるよう受け皿を確保すると答えましたが、道の意向調査でも2603床が病床の転換が未定で先行き不透明です。道内132億円にものぼる介護給付準備基金は、126市町村で4期保険料の引き下げに繰り入れる予定となっています。
(09年02月05日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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