道が緊急雇用600人/花岡道議団長が談話 | 09.01.22 |
道は22日、大企業が強行した「非正規切り」などで雇用が大問題になっている事態を受け、総額約1億4千万円を充当し、2‐3月の2ヵ月間で(月300人)のべ600人程度の雇用を生み出す緊急雇用対策の実施を決め、発表しました。
対策内容は、「道による雇用の場の創出」として、食や観光のブランド化に向けた資料収集や冬期間のスパイクタイヤ装着状況の調査、農業生産資材高騰対策の基礎資料整理、魚類や水産動物などの資源量・基礎データの整理と電子化−の作業に臨時職員として540人を採用します。
道有林の枝打ち、つる切りなどや、河道内の樹木伐採の作業を請負業者に委託して、60の雇用を生み出すとしています。
地域の雇用創出の取り組みへの支援(約2千万円)や、求職者の就労支援(約200万円)として、福祉・介護分野などで資格取得・職業訓練に結びつけるためのセミナーや個別相談会の開催を予定しています。
高橋はるみ知事は昨年暮れ、「(雇用を)間接的に支援するというやり方」が本道に合っていると公言(記者会見)していました。しかし、直接雇用を決断せざるをえなかったことは、道民・労働者の連動の成果です。
党道議団は12月議会で道が誘致補助金を出しているトヨタやいすゞの「非正規切り」をやめさせること、季節労働者への支援策などを強く求めました。
10月以降だけでも5回、宮内聡衆院比例候補とともに、直接雇用を含む緊急雇用対策の実施を求めました。
今回の道の雇用対策2億4千万円)は一歩前進ですが、まったく不十分です。ひと月300人の直接雇用で2ヵ月間だけ、1ヵ月ごとの細切れ雇用です。
鳥取県は、30億円以上の雇用対策を検討中で、正規雇用、常用雇用の拡大を盛り込んでいます。道が抜本的な雇用と生活支援策を講じるよう党道議団としても、引き続き全力を尽くします。
(09年01月24日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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