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申し入れ

米海兵隊の矢臼別実弾砲撃訓練の中止と訓練公開、記者会見・地元説明会を求める緊急要望

08.11.28

北海道防衛局長 土居 隆彦 様

米海兵隊の矢臼別実弾砲撃訓練の中止と訓練公開、記者会見・地元説明会を求める緊急要望

2008年11月28日

日本共産党北海道委員会委員長 西野 敏郭
日本共産党国会議員団北海道事務所長 宮内   聡
日本共産党道議団 団長 花岡ユリ子

陸上自衛隊矢印別演習楊(別海町、厚岸町、浜中町、標茶町)の実弾砲撃訓練は20日、訓練の公開、記者会見や地元説明会の実施を求める住民や関係自治体の意向を無視したまま強行しました。

昨年、米軍は部隊の移動などを事後発表とし、記者会見も予定の半分にしました。その際、北海道防衛局は、道と地元4町(矢臼別演習場関係機関連絡会議)に、今後ともできる限り情報提供に努力すると回答しています。米軍側のルール違反を、断じて許すことはできません。北海道防衛局は、情報提供に最大限努力すべきです。

矢臼別演習場で実施される訓練は、沖縄のキャンプハンセンと「同質同量」と説明してきたにもかかわらず、夜間訓練の実施、小火器による実弾訓練と、次々と訓練を強化してきました。今回からは、新型の超軽量155ミリ榴弾砲が使用されると聞いています。

今回のような“情報統制”は、国や米軍が説明してきた「訓練の同質同量」を検証する手段を奪い、訓練の強化を野放しに許し、住民の安全を保障することができなくなります。

浜中町長が「訓練が秘密裏に行われることを不安視している。過去9回の訓練で続けてきたことをなぜやめるのか」と声をあげ、北海道知事が防衛相に、訓練の公開や記者会見の実施などを求める要請書を提出したのは当然です。

現在実施中の訓練をただちに中止し、少なくとも以下の点で誠実な対応をおこなうことを強く求めます。

  1. ただちに訓練を公開すること。緊急に、地元説明会、記者会見をおこない、関係自治体の意向を無視して強行した事を謝罪し、訓練を公開すること

  2. 地元への説明のないままの訓練は、ただちに中止すること

  3. 訓練の公開や地元説明会をおこなわない訓練は、「同質同量」の規模と検証できないものであり、実施しないこと