政務調査費の全面公開を/議長、副議長への要望書 |
08.11.18 |
北海道議会議長 釣部 勲 様
北海道議会副議長 鰹谷 忠 様
2008年11月18日
日本共産党道議会議員団 団長 花岡ユリ子
北海道議会釣部勲議長、鰹谷忠副議長におかれましては、議会改革にご尽力されていることに敬意を表します。
議会改革検討協議会における議会改革議論だけでなく、これまでに私ども日本共産党道議団として、節目・節目で議会改革の提言を提出してまいりました。私どもから提言させていただいた議会基本条例の制定にむけては、現在、議長を先頭に検討を進めていただいており、活発な議論を経ての制定にこれからも尽力する所存です。
議会改革検討協議会では、政務調査費に関して各派の意見が議論されています。道民の関心も高いことから、改めて、議会に対し、政務調査費に関する日本共産党道議員団の基本的考え方を提出するとともに、道民の皆様にも説明責任を果たすべく公表したいと考えております。
議長、副議長におかれましておとりはからい下さいますよう、お願い致します。
記
広域な北海道で道財政および行政のあり方に対するチェック機能を果たし、議会活動に反映させる調査活動を行うには、政務調査費の活用は有効であるとともに、不可欠でもある。
政務調査費は、なにより道民の貴重な税金から支出された公金であり、政策立案・調査活動・広報広聴活動を中心に支出されている。議員自らがその使途について道民に説明責任を果たすべく、領収書を添付し、全件公開することは当然である。現在のような部分公開にとどまり、公開を拒む理由はない。
事務の繁雑さの回避が必要ということであれば、公共交通など金額が決まっている場合は区問を明らかにすることなどにより説明は可能であり、全件公開を拒否する理由とはなり得ない。
全国で政務調査費に関わる全件公開がすすむ中、議会基本条例を制定しようとする道議会において、公開を拒むことは道民から理解を得られないだけでなく、失望を生むことにつながることを懸念する。
日本共産党道議団は現在、領収書を添付した上で、会派分は道議会控え室、議員分は各事務所におき、公開の求めに応じている。現状を道民に公開するため、北海道議会の会派及び議員の政務調査費に関する条例第10条の議長調査権限により、会派及び全議員自らが事務所に保管している領収書の公開ができるよう取り計らいを求める。
以上を申し述べ、開かれた道議会の一層の推進として政務調査費の領収書添付と全件公開に向けた議長、副議長の御尽力を切に期待いたします。