支庁再編案撤回せよ 首長、議員ら道議会傍聴 | 08.06.25/26 |
「地域を守るために必死の思いで来てるんだ」「切り捨ての支庁再編は白紙撤回しろ」―。14支庁のうち根室、留萌、日高、檜山、石狩を振興局に「格下げ」し、ほかを総合振興局に再編する道の支庁制度改革案をめぐり25、26の両日、対象となる各地域の首長、地方議員が再編案の撤回を求めて道議会に大挙詰めかけ、審議を傍聴しました。
長谷川俊輔根室市長らは委員会の開会前に日本共産党道議団を訪れ、支庁再編案撤回への協力を訴えました。
応対した真下紀子道議は「地元の理解を得ない地方切り捨ては断じて許せません。ともに頑張りましょう」と握手を交わしました。
予算特別委員会で各議員の質問に、高橋はるみ知事は支庁再編案の説明不足を「謝罪」。「地元の不安は振興局の枠組みの中でしっかり対応する」と答えたものの、「いいかげんなことをいうな」「もっと真剣に議論しろ」と傍聴席から強い怒りの声が飛びました。
全会一致で反対決議を採択した根室市議会は、異例の議会休会で道議会傍聴回を送りました。
審議を傍聴していた根室市議会の熊谷雅史副議長は「大事な議会をあえて休会して根室からやってきました。なぜ五つの支庁が振興局に格下げされるのか、地元へのまともな説明は何もありません。領土問題を抱える地域を切り捨てていいのか。地域振興策の話もあるが、目先の金で納得できるものではない。条例案は撤回してもらうしかありません」と厳しい口調で話しました。
自民党など与党は27日の本会議で、支庁再編の条例案の可決をめざしています。
(08年06月27日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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