2定一般質問(3)/プルサーマル中止を/花岡道議が追及 | 08.06.18 |
北海道電力がすすめている泊原発3号機でのプルサーマル実施計画について、日本共産党の花岡ユリ子道織は18日、道議会一般質問で「安全性の実証試験はまったく不十分だ」として実施計画の撤回を求め、高橋はるみ知事に強く迫りました。
花岡氏は「欧米の状況をみると、プルサーマル発電を商業べースで実施しているのはわずか四カ国。プルサーマルからの撤退は世界の流れだ」と指摘。知事に対し、「ヨーロッパや日本国内での実績や技術的な実証について、北電から十分な説明を受けているのか」とただしました。
高橋知事は「国内外の実績や技術的な実証の状況も含め、北電から十分な説明を受けながら、有識者検討会議で検討する」とのべ、自らがプルサーマル計画の安全性を解明することを避けました。
花岡氏は再質問、再再質問、再再再質問となる特別発言を行い、「本当に安全性が保たれ、心配ないと考えるのか」とくり返し追及。「『岩手・宮城内陸地震』がこれまでの科学的見解を超えた地震だったことを踏まえ、泊原発周辺の詳細な調査が必要だ」と指摘。泊原発での不審火事件が未解決であることや非常用ディーゼルの故障、地震計の未設置に加え、全国的な電力事業者のデータねつ造、地震による刈羽原発での放射能放出をあげ、「必要な安全対策さえ怠る状況のなかで、北電がより危険なプルサーマル計画を示すことは認められない」「安全性に問題があり撤回を求める」と要求しました。
高橋知事は「これまで以上に安全性を重視して検討をすすめる」との答弁をくり返しました。
花岡氏は、知事が北電の幹部から個人献金という事実上の企業献金を受け取っている問題で、道民の誤解を受けないよう献金は返上すべきだと厳しく指摘しました。
(08年06月20日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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