3分の1の病院が緊急に医師必要 | 08.06.09 |
道内病院(20床以上)の3分の1(36・2%)が緊急に医師を必要としている実態が9日、道の調査で明らかになりました。比較的高度な医療ができる範囲としている第2次医療圏(道内21)では、留萌が62・5%、根室と北渡島桧山が57・1%など、道北やオホーツク圏を中心に「緊急に必要」の病院が半数を超えたのが7圏にも及んでいます。
調査は今年3月、604の道内全病院を対象に実施しました。458病院(75・8%)が回答を寄せました。
医師の増減では、2006−07年が全体で8人減、07−08年では49人減と、この1年間の減少がとくに激しいことがわかります。
「緊急に必要な常勤医師」としてあげた医師数は全休で458人です。診療科別では内科、循環器科、消化器科の内科系が3分の1を占め、整形外科、精神科、小児科、産科、産婦人科などが続きました。
医師の勤務実態では、1ヵ月の宿直が平均3・5日でした。内科や外科、産科、精神科では月平均4・5−4・9日と多くなっています。ほとんどの医師が宿直明け後に通常勤務を続けているという厳しい実態もわかりました。
週平均の実労働時間を診療科別に調べたところ「65時間−80時間未満」が77科、「80時間−100時間未満」32科、「100時間以上」も14科あり、週65時間以上勤務の合計は123科に及び、医師の長時間・過密労働の実態が浮き彫りになりました。
(08年06月12日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)
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