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申し入れ

北海道大演習場における日米共同訓練に関する緊急要望

14.10.28

北海道知事 高橋 はるみ 様

2014年10月28日

日本共産党
北海道委員会委員長
青山 慶二
北海道議会議員
真下 紀子
白老町議会議員
大淵 紀夫
白老町議会議員
斎藤 征信

北海道大演習場における日米共同訓練に関する緊急要望

北海道大演習場において、27日から11月7日の日程で、日米共同訓練が行われます。今年の日米訓練は2つの点で、これまでと違います。

第1は、地方港湾である白老港に入港し、港の荷さばき所で軍用ヘリコプターを組み立てたことです。民間港で組み立てられたことは、少なくとも道内ではありませんでした。これまでは陸路で演習場や自衛隊施設内に運ばれた後に組み立てられており、今回の対応は事実上、民間港の軍事施設化・軍事基地化にほかなりません。

第2は、「ストライカー旅団」と呼ばれる米陸軍第2歩兵師団第2旅団戦闘団(ワシントン州フォート・ルイス駐屯)との、道内初となる共同訓練であることです。ストライカー旅団は、イランやアフガニスタンなどの紛争地帯に、初期段階に展開する「緊急即応部隊」です。ストライカー旅団と、これまでイラクなどに派兵され「有事に即応」することを任務とする陸上自衛隊第7師団との共同訓練は、米国とともに「海外で戦争する国」づくりの一環として、見過ごすことはできません。

そうした立場から、以下の諸点について要望するものです。

  1. 今回、白老港に入港し、港の敷地内で軍事ヘリコプターを組み立てることが認められるに至った経緯について、米軍と防衛省、白老町から聴取し公表すること
  2. 今回の共同訓練の目的、内容の詳細を公表するよう、米軍と陸上自衛隊・第7師団に対して強く求めること
  3. 上記の項目について、道として道民への説明責任を果たすとともに、北海道全土がなし崩し的に集団的自衛権行使に向けた訓練の場とされ、道民・民間人が訓練に動員されることに対して反対を表明すること

以上