日本共産党 北海道議員団ホームページ
ホーム
道政スポット
訓練再開とんでもない/北海道矢臼別 地元住民が怒り 13.06.13

訓練再開とんでもない

北海道矢臼別地元住民が怒り

国道から700メートルの着弾地で処理作業をする自衛隊員
国道から700メートルの着弾地で処理作業をする自衛隊員=11日、北海道別海町

北海道の矢臼別(やうすべつ)演習場=別海町、厚岸町、浜中町=で行われた実弾射撃訓練中に砲弾が演習場外に着弾した問題で、米海兵隊は13日、事故原因について「着弾地までの距離の把握などに使う『コリメーター』の位置が爆風で変わったことによる人為的な操作ミス」と説明しました。

米軍と道防衛局は同日、演習場所在地の3町と、隣接する標茶(しべちゃ)町を訪問して「操作にかかわった隊員2人を訓練からはずした。早期に訓練再開を認めてほしい」と話しました。道にも防衛局から訓練再開の要請がありました。

これについて高橋はるみ知事は13日、4町と道でつくる関係機関連絡会議で協議する考えを示しましたが、地元住民からは「着弾地は国道からも近く、ひとつ間違えば重大事故につながるところだった。訓練再開など、とんでもない」という怒りの声があがっています。

北海道平和委員会(石田明義理事長)は13日、道防衛局と道に対して「住民の安全を守るために、米軍の移転訓練を全面的に見直し、訓練させてはならない」と要請しました。

石田理事長は「日本で一番射程が長く、広い矢臼別演習場ですら、米軍の実弾射撃訓練はふさわしくないことが明らかになった。住民の生命に危険のある演習を実施することは許されない」と語りました。

(13年06月15日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)