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道議団の動き
道委託の庁舎清掃業務/適正賃金支払い 全業者に要請ヘ 13.10.01

道委託の庁舎清掃業務

適正賃金支払い 全業者に要請ヘ

真下道議に道が答える

北海道総務部は、道が外部委託している庁舎清掃業務の賃金について、国交省が公表している労務単価にもとづく適正賃金の支払いを全受託事業者に要請する考えを明らかにしました。第3回定例道議会で日本共産党の真下紀子道議に答弁したもの。

道総務部は2011年度から、ダンピング受注防止を目的に、最低制限価格(落札の下限)を予定価格の65%から85%程度に引き上げました。「直接人件費」は国交省が公表している「建築保全業務労務単価」の90%で積算するなどして、最低制限価格全体では85%になるように設計したものです。

真下道議は「清掃員C」に当たる人が、国交省単価の90%の賃金で働いた場合、ひと月フルタイムで働いても12万9000円にしかならず、「道がワーキングプアを生んでいる」と指摘。受託事業者で働く労働者の賃金の調査と公表、国交省単価を下回った場合の改善要請などを強く求めました。

坂本和彦道総務部次長は、これまでは「最低賃金以上の支払い」の要請だったとした上で、今後はそれを上回る「(能力・経験などを勘案した)国交省単価を参考に適正な賃金を支払うよう、すべての受託事業者に要請する」と答えました。

建築保全業務労務単価

国交省が毎年調査し全国10地区の実勢価格として公表。官公庁が委託する清掃や警備、ボイラー保全業務の積算基準とされます。北海道の2013年度単価は時間額換算で「清掃員A」(実務経験6年以上)1150円、「清掃員B」(同3年以上)950円、「清掃員C」(同3年未満)838円。

(13年10月12日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)