日本共産党 北海道議員団ホームページ
ホーム
道議団の動き
震災がれきの放射能管理/道は基準示すべきだ 12.03.21

真下議員

震災がれきの放射能管理

道は基準示すべきだ

質問する真下紀子道議
質問する真下紀子道議

日本共産党の真下紀子道議は21日、予算特別委員会の総括質疑で、国が進める震災がれきの広域処理について高橋はるみ知事をただしました。国が示すがれきに含まれる放射性セシウム濃度は1キログラム当たり240ベクレルから480ベクレルで、全国に受け入れを求めていますが、住民から不安の声が上がっています。

真下道議はがれきの放射能管理について、国から示されない課題があり、道としての基準とルールを示すべきだと質問しました。

これに対し高橋知事は放射性セシウムの濃度を、廃棄物に関する持ち出し基準なども勘案し、「おおむね100ベクレル以下」とする道独自の基準を表明。放射線の遮蔽(しゃへい)対策は「具体的な作業の中で検証しながら進める」と述べました。

真下道議はさらに、道基準の科学的根拠を示すよう求めたほか、焼却灰のセシウムの濃縮を指摘。高橋知事は焼却処理によって、約17倍から33倍に放射能が濃縮することを認めました。

また真下道議は、放射能管理の期間についてただしたのに対し、高橋知事は「放射性物質の特性などを踏まえると、現時点で何年とすると定めるのは難しい」と回答。管理期間を示すことができず、継続した空間放射線量のモニタリングを国に求める考えを示すにとどまりました。

「住民理解は得られるか」と指摘した真下道議。放射能管理の難しさ、道民への説明の不十分さが浮き彫りになりました。

(12年03月23日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)