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道議団の動き
中核病院減る恐れ/真下道議質問 「中止求めよ」 12.02.07

国の2次医療圏見直し計画

中核病院減る恐れ

真下道議質問「中止求めよ」

2次医療圈

医療サービスを提供するための地域的な単位(医療圏)のうち、「おおむね入院医療サービスの完結をめざす地域単位」のことです。北海道は「札幌」「上川中部」「十勝」など21の圏域に分かれています。1次医療圏は市町村単位。都府県が3次医療圏ですが、広い北海道は6圏域となっています。

日本共産党の真下紀子道議は7日、道議会保健福祉委員会で、地域医療の崩壊につながる国の「医療計画見直し」をやめさせるよう道に求めました。

厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」はこのほど、次期(2013年度から)の医療計画指針について見直し案を示しました。これによって北海道は現在21ある「2次医療圏」が最大11まで減る懸念があります。医療関係者は「医療圈の広がりで地域医療が深刻な状況に陥る」と指摘しています。

「おおむね入院の完結をめざす地域単位」とする「2次医療圈」に、道は「中核的な役割を担う医療機関」として地域センター病院を指定しています。

真下道議は「国の見直しが推進されると地域センター病院が減少し、受診機会が著しく制限されて医療提供体制が崩壊します。2次医療圏設定の見直しを指針に盛り込まないよう、国に申し入れるべきです」と迫りました。

道側は「医療圏の拡大は人口減少や高齢化が進行する道の実情にそぐわない。地域センター病院制度は道独自の施策として重要な役割を果たしてきた。この体制を維持していくことが必要で、国に道の考えを示していきたい」と答えました。

(12年02月10日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)