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道知事に北電のカネ/役員が定額献金6年で244万円 11.09.06

泊3号機再開容認道知事に北電のカネ

役員が定額献金6年で244万円

「やらせメール」事件の発覚でゆれる北海道電力泊原発3号機の営業運転再開を容認した高橋はるみ道知事の資金管理団体「萌春会」に対し、北電役員が6年間で総額244万円もの献金を行っていたことが、日本共産党道議団の調べでわかりました。

静岡知事も批判

萌春会に献金した主な北電役員と役職
※上段は献金額(単位は万円)、下段は当時の役職。
 −は退任または非役員
  2004年 05年 06年 07年 08年 09年
南山英雄 10 10 10 10 10 10
会長 会長 会長 会長 相談役
顧問
顧問
近藤龍夫 5 5 5 5 5 5
社長 社長 社長 社長 会長 会長
佐藤住孝 0 0 0 2 5 5
常務 常務 社長 社長
西村求 1 1 2 2 0 0
取締役 常務 常務 常務 副社長 副社長
濱田賢一 2 2 3 3 3 1
常務 副社長 副社長 副社長 副社長
大内全 1 1 2 2 0 0
取締役 常務 常務 常務 常務 副社長
得能毅 2 2 2 2 2 2
常務 常務 常務 常任監
査役
常任監
査役
常任監
査役
その他
の役員
23 23 21 16 11 10
11人 11人 10人 8人 5人 5人
合計金額 44 44 45 42 36 33

北電役員の萌春会ヘの献金は、党道議団が同会の2004年から09年までの政治資金収支報告書6年分を調査して判明しました(表参照)。

萌春会の会長でもある南山英雄北電前会長は毎年10万円を献金していました。

社長は5万円、副社長は3万円、常務と常任監査役が2万円、取締役が1万円という具合に、献金額が役職によってランク付けされていることがわかります。

たとえば、現社長の佐藤佳孝氏は06年まで献金ゼロ。ところが常務になった翌年の07年には2万円を献金し、社長に就任した08年からは献金額を5万円に増やしています。

北電役員からの献金について萌春会の事務担当者は、本紙の取材に「年会費1万円ということで、献金を納めていただいているのは事実。入会者に個人の自由意思で納めてもらっており、(北電役員の加入を)求めたり、強制したことはない。寄付者に便宜をはかることもない」。北電は「役員個人の意志で加入し、献金しているものであり、会社としては関与していない」としています。

北電役員の献金について、中部電力浜岡原発を抱える静岡県の川勝平太知事は8月22日に「(高橋)知事の後援会長がなんと北電の(南山)元会長とか、個人献金は会長、社長、副社長以下順番に定額をずっとなさっているとか、知事ご自身が経産省のご出身である」と指摘。高橋知事が泊原発3号機の営業運転再開を認めたことについて「独自の判断ができる、そういうお立場なのか」と疑問を呈していました。

この指摘に高橋知事は「いろいろ変わったことを言っておられる方のようですので、コメントはいたしません」とのべ、献金については、答えていません。

だから運転再開か

日本共産党の真下紀子道議の話

静岡県知事の指摘は常識的なものです。これだけ献金を受けていれば、高橋知事に「3号機の営業運転を再開しない」という選択肢はないのだと思います。高橋知事は北電役員からの献金を返金し、「もう原発はいらない」という道民の声に素直にこたえるべきです。

高橋知事きょう資金パーティー

「萌春会」協賛

北海道電力役員からの継続的な献金が問題となっている高橋はるみ道知事が7日、札幌市内で政治資金パーティーを予定していることがわかりました。

同パーティーには、北電の南山英雄前会長(現、顧問)が会長をつとめる資金管理団体「萌春会」が協賛しており、高橋知事と北電の親密ぶりが問題になりそうです。

案内によると、会費は1万円。2009年の同パーティーでは、3018万円の収入をあげています。

(11年09月07日付「しんぶん赤旗」より)