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道議団の動き
カキ養殖に被害、漁船流失/真下、松永氏ら要望聞く 11.03.14

カキ養殖に被害、漁船流失

北海道東部真下、松永氏ら要望聞く

東日本大震災による北海道の漁業被害が深刻です。日本共産党の真下紀子道議、松永としお釧根道政対策室長は14日、太平洋沿岸の厚岸町と浜中町の漁協や漁業関係者らを訪れ、被害の実態と要望を聞きました。両町とも2メートルを大きく超える津波が押し寄せました。

「いつになったら復旧できるか」浜中町のウニ・ホッキ漁師、柴田さん(71)は肩を落とします。漁師で共同所有する30隻の船のうち、11隻が流失。漁師が協力して沖で捜索を続けています。漁は今日が解禁日でした。

「海の中の状況がどうなっているのか。調査をしながら、操業できるようにしたい」と不安な表情で話し、再び浜に向かいました。

「宮城県の漁協と連絡がとれません」。こう訴えるのは、厚岸漁協の佐藤友三専務理事です。良質な養殖カキの産地で知られる厚岸町。カキの稚貝は大半を宮城県から取り寄せています。

「2000本のカキの養殖ロープが津波でからまり、だめになってしまいました。稚貝が入手できなければ、収入がなくなります」。同業者の安否を案じつつ、カキ養殖の将来にも不安をつのらせています。

道釧路総合振興局を訪れ、漁業被害の実態を伝えた真下道議は言います。「養殖場の被害は深刻です。漁師のみなさんが再操業の意欲が持てるような公的支援が大事です」

厚岸町の谷口弘、石澤由紀子両町議、浜中町の加藤弘二町議も同行しました。

(11年03月15日付「しんぶん赤旗」より)