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道議団の動き
除排雪早く 農家支援を/国・道に共産党申し入れ 11.01.21

除排雪早く 農家支援を

国・道に共産党申し入れ

北海道で大雪被害が出ている問題で、日本共産党道委員会と道議員団は21日、国土交通省北海道開発局と北海道知事に対して緊急申し入れを行いました。花岡ユリ子道議、菊地よう子小樽市議、金倉まさとし札幌東区道政対策委員長、岡ちはる道くらし福祉対策委員長、宮内聡国会議員団道事務所長、畠山和也道政策委員長が参加しました。

道内では8日からの大雪で、屋根の雪おろし中の事故などで死者8人、46人の重軽傷者が出ているほか、ビニールハウスなど245棟が倒・半壊する被害が報告されています (18日現在)。

降り続く雪で除排雪が進まず、バス・鉄道が遅れ、道路も積み上げられた雪で車線が確保されず渋滞が続くなど、道民の日常生活に支障をきたしています。

開発局では「対策の必要性は十分認識している。ほとんどの国道で手をつけているが、作業が追いついていない」と回答。花岡道議の「除雪予算が削られているのが要因ではないのか」との指摘に「昨年より予算は減っている」と認めました。

金倉氏は「18日から学校が始まったが、通学路が危険な状態に置かれている。重機を扱う建設業者の倒産や仕事を得るために本州に行かなければならないなどの事情で(雪を運ぶ)ダンプカーが確保できないという話も聞く。国としてしっかり確保してほしい」と要望。開発局側からは、トラックの配分などは、業者との春の時点での契約の取り決めのまま、民間まかせで、コントロールできないことなどが語られました。

岡氏は「道路がすり鉢状になっているため、デイサービスの車が不安定で、中に乗っている高齢者の姿勢が確保できない。お年寄りや介護の人にとって命にかかわる事態。早急に対策を」と重ねて要求しました。

道への申し入れでは、総務部が「開発局など16機関と雪害対策連絡部を設置。市町村への重機貸し出しも道は24時間受け付けている」と話しました。

菊地氏は「小樽市の手宮では、雪のため消防署から消防車が出動できない事態になっている」と訴え、宮内、畠山両氏は「ビニールハウス被害への支援では、2003年の台風被害と同じような支援をお願いしたい。農家の意見をよく聞いて、当面の資金繰りなどのきめ細かな支援を」と強く要望しました。

(11年01月22日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)