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道議団の動き
未処理蛍光管14%/道庁・振興局の廃棄分 11.10.03

水銀対策

未処理蛍光管14%道庁・振興局の廃棄分

真下道議が質問

水銀の処理

水銀を含有する廃棄物のうち、工場などで生じた水銀は、1リットル当たり0.05ミリグラムより大きい場合、「特別管理産業廃棄物」としての処理が定められています。一般廃棄物としての水銀は処理基準がなく、埋め立ても認められ、処理実態は不透明です。液晶テレビのバックライト用蛍光管は、家電リサイクル法で処理されています。

北海道庁と14地方振興局が2010年度に廃棄した蛍光管のうち、14%がリサイクル処理されなかったことがわかりました。道議会予算委員会でこのほど、水銀の適正処理について質問した日本共産党の真下紀子議員に答えたものです。

水俣病などを引き起こしてきた水銀は、石炭など化石燃料に含まれているため、電力や鉄鋼などの産業分野から大量に排出されています。家庭からも、廃蛍光管や廃乾電池など一般ごみとして出されています。

真下議員の質問に対し、道環境生活部の山谷吉宏部長は、道内唯一の水銀の再資源化施設である「イトムカ」(北見市)に、廃蛍光管を搬入している市町村は126だと答弁。54自治体では埋め立て処理または長期保管されており、全市町村を対象とした廃蛍光管処理状況調査を、今年中にまとめる考えを示しました。

同部長は、道庁と振興局が廃棄した5300本の廃蛍光管のうち700本が埋設処理等になっていると述べ、「(リサイクル)100%に向け努力する」と表明。全道立施設を調査することになりました。

(11年10月15日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)