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道議団の動き
道4町村で泊原発防災訓練 10.11.17

原発震災の想定こそ

道4町村で泊原発防災訓練

北海道と泊原発の地元4町村(泊村、神恵内村、共和町、岩内町)が主催する第25回北海道原子力防災訓練が17日早朝から夕方まで、4町村内で実施されました。

今回の防災訓練は、泊原発3号機の1次冷却水が漏れて原子炉が自動停止、さらに電源喪失などが重なり、最終的に全冷却設備が停止状態となって炉心が損傷し、排気筒から放射性物質が大気中に放出される危険な事故を想定したもの。事故時の風向きも、当初の北北西が途中から西北西に変化する想定です。

風下の防護対策区域を、当初の2方位から5方位に拡大し、3号機から半径2キロ以内をコンクリート屋内退避または避難対象区域に、半径2キロ超〜6キロ以内を屋内退避対象区域にそれぞれ設定するなど多様な訓練を行うというシナリオです。

今回の防災訓練を視察した原発問題全道連絡会の大田勤代表委員・党岩内町議は、次の感想を寄せています。

「昨年の退避訓練では、風下への避難や原発をまたいでの避難、高齢者に急な坂道を歩かせての避難など、シナリオ自体のずさんさが目にあまりました。今年は、こうした点は改善され住民避難が行われました。しかし車イス避難は昨年同様1名で実態に即していません。近年大地震の活動期に入ったとされる日本で、原発事故と地震災害が重なる“原発震災”対策が急務と指摘されており、こうした訓練こそ必要ではないでしょうか」

(10年11月20日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)