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道議団の動き
北海道が高温・多雨の影響を調査 10.11.04

北海道が高温・多雨の影響を調査

減収見込農家2万3千戸 総額502億円

北海道農政部は4日、今年6月以降の記録的な高温と7、8月の多雨などが北海道の農作物にもたらした影響について、10月1日現在の調査結果を発表しました。

それによると、118市町村から報告があり、減収見込農家数は2万3400戸、減収見込総額は502億円となっています。

作物別の減収見込額は、野菜が121億円(総額の24%)、バレイショが110億円(同22%)、麦類が108億円(同22%)、テンサイが58億円(12%)などとなっています。

地域別で減収見込額をみると、十勝管内が142億円(総額の28%)、次いでオホーツク管内の105億円(同21%)、上川管内の102億円(同20%)、空知管内の75億円(同15%)となっています。

被害見込額が最も大きかった野菜の内訳は、タマネギ(60値円)、ニンジン(10億円)、カボチャ(8億円)など。そのほか、豆類(26億円)、果樹(11億円)、飼料作物(8億円)、花き(3億円)、ソバ(2億円)など畑作物・野菜を中心に、被害は全般にわたっています。

また、7・8月の豪雨災害による農業用施設などの被害額は9億2700万円で、第3回定例道議会は、被害に対する対応として、2億4300万円を追加補正し、さらに追加補正を検討中です。

道は、農家への農業共済金の早期支払いを円滑にすすめるため、10月26日付で各総合振興局に対して農業共済組合への指導を依頼。国に対しても、①必要な融資枠の確保②排水条件の改良など農業農村整備事業の予算枠の確保③特別交付税による財源措置などを要請しています。

北海道は、2009年度には冷湿害により、2万5800戸・被害見込総額595値円の影響がでており、2年連続で被害が重なる事態となっています。

(10年11月06日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)