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道議団の動き
党道議団/森林総研で懇談 10.08.10

党道議団
森林総研で懇談

自然・資源守り生かそう

日本共産党の花岡ユリ子、真下紀子道議は10日、札幌市にある独立行政法人・森林総合研究所北海道支所を訪問し、川路則友支所長らと懇談しました。道民共有の財産である北海道の自然や森林資源をどう守り生かしていくのか、第1次・第2次産業の振興をどう図るのか、専門家から最新の到達点を聞きました。

川路支所長の説明を受ける真下道議、金倉氏、花岡道議、池田氏川路支所長(左端)の説明を受ける(右から)真下道議、金倉氏、花岡道議、池田氏=10日、札幌市

花岡道議は「基礎的研究などで大きな役割を果たしている森林総研の最新の研究を、ぜひ道議会の議論に生かしたい」と訪問の趣旨を述べました。

川路支所長は、絶滅にひんした希少動植物の保全的研究や自動撮影装置で野生生物を観測する活動など、支所で行われている研究課題や活動について説明しました。

創立102年を迎えた同施設は、かつて国の林業試験場でしたが、2001年に独立行政法人化されました。

川路支所長は、限られた予算配分のなかで、22年前には90人近くいた所員も半減し、広報活動や、地域住民との交流企画などで対応に困難が生じていることなど、支所運営の苦労をにじませました。

このなかで、昨年度の研究発表業績が268点におよぶことに触れ、「学会の発表や論文などで研究成果をあげ、実績を積むことが大事」と強調しました。

研究員から、地球温暖化対策でCO2(二酸化炭素)吸収源として期待されている森林や、新エネルギーとして注目されているバイオマス・エネルギー研究などの説明を受けました。

現在、森林がどのように二酸化炭素を吸収するのかの研究が、世界で200カ所以上、アジアで109カ所、日本でも5カ所で長期観測が続けられています。

札幌の観測地では、2004年に台風被害で木が倒れて以降、CO2の吸収源から放出源になっていることから、台風被害、山火事などの森林かく乱で、CO2吸収が影響を受けることが分かってきたと説明がされました。

バイオマス・エネルギーの研究では、荒涼地などでも比較的に成長が早い品種として、ヤナギ種が、道内での生産に適しているのではないかと指摘がありました。

視察には、金倉まさとし党札幌東区道政対策委員長、池田ゆみ党札幌豊平区市政相談室長も参加しました。

(10年08月12日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)