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道議団の動き
海兵隊移転拒め/北海道知事に要請 10.06.02

海兵隊移転拒め

北海道知事に要請

沖縄・米軍普天間基地の無条件撤去と、北海道内への訓練移転を認めないことを求めて、日本共産党北海道委員会(西野敏郭委員長)と党道議団(花岡ユリ子団長)は2日、高橋はるみ道知事に対して緊急要望を行いました。

矢臼別着弾地 相次ぐ火災

普天間基地の分散移転候補地としてあげられている道東地域の矢臼別演習場(別海町など)では、5月26日から米海兵隊の実弾射撃訓練が行われています。

はたやま和也党道政策委員長が、応対した多田健一郎副知事に「私も昨日まで矢臼別に行き、公開訓練をみてきた。別海町長らも『これ以上(訓練移転)は受け入れがたい』と表明している」と砲撃写真を大延ばししたカラーコピーを見せながら、訓練移転の強化・固定化に懸念を表明しました。

同訓練では着弾地で2度も山火事が起きています。事前に野焼きが行われ延焼が考えづらいことから、住民の間に「(深刻な火傷をもたらす非人道器の)白リン弾や黄リン弾が使われているのでは」と不安が広がっている状況を伝え、「平和な北海道をつくることに尽力を」と求めました。

はたやま氏は、鳩山首相(当時)が普天間基地の分散受け入れを要請した全国知事会(5月27日)で、高橋知事が「北海道のどの町の、ここではどうかという個別具体的なご提案を」と発言したことは重大問題だとして、地元住民や首長らの声は反対であり、移転受け入れを拒絶するよう詰め寄りました。

多田副知事は「お互い考え方が違うこともある」と答え、「知事だけですすめられる問題ではなく、道議会や関係自治体などの意見を聞いて対処していく」と述べました。

西野氏は、当日行われた鳩山首相の辞任表明について、「沖縄県民・国民の願いに反し、普天間基地の辺野古移設で日米合意したことに国民の怒りがおさまらない」とその背景を語り、「基地はどこに移しても痛みを拡散するだけで、痛みを取り除かなければ解決にはならない」と強調しました。

真下紀子道議は、共産党の申し入れに応じた岩手県副知事が「県内では受け入れない」と表明していると指摘、高橋知事も受け入れをきっぱりと拒否するよう重ねて求めました。

要望には金倉まさとし党札幌東区道政対策委員長も同席しました。

(10年06月04日付「しんぶん赤旗」北海道・東北のページより)