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道議会での取り組み
2010年予算特別委員会

【真下紀子道議、JR北海道の事故に関し、安全対策の強化とトラブルの積極的公表求める】 10.06.23

2010年6月23日 予算特別委員会第1分科会質疑概要

質問者 日本共産党 真下紀子 議員

総合政策部所管の問題

JR北海道の列車事故多発について

○真下紀子委員

公共交通等について質問させていただきます。

2005年に、100人を超える犠牲者を出した、JR西日本による福知山線の脱線事故によって、列車による重大事故の惨状を国民が目の当たりにしたわけで、その後、安全運行が厳しく求められるようになりました。

道内の公共交通として、安全管理が厳しく求められているJR北海道のトラプルやミスが、報道などの情報から、非常に多く、また、不安を感じるという、道民の方からの不安の声が寄せられたものですから、以下、質問してまいりたいと思います。

JR北海道の列車事故に関して、道が把握している5年間の事故等の状況についてまずお示しください。

○須田靖子委員長

地域交通課長松橋明生さん。

○松橋地域交通課長

JR北海道の列車事故等の状況についてでございますが、JR北海道が公表しております安全報告書によりますと、過去5年間における鉄道運転事故の件数につきましては、平成16年度は19件、平成17年度は21件、平成18年度は12件、平成19年度は7件、平成20年度は10件と、5年間のトータルでは69件となっているところでございます。

事故種別といたしましては、踏切障害事故が42件と、全体の約61%を占めており、次に、鉄道人身障害事故が20件、列車脱線事故が5件、列車衝突事故が2件となっております。

以上でございます。

○真下紀子委員

平成19年度の7件が最少で、その後、増加傾向になってきているのですね。

それで、昨年からことしにかけてはどうかということをお伺いしたいのと、あわせて、どのような理由による事故なのかもお示しください。

○松橋地域交通課長

この1年間の事故と事故原因についてでございますが、平成21年度におきます鉄道運転事故の件数につきまして、北海道運輸局に確認いたしましたところ、事故件数は13件でございまして、平成20年度の事故件数の10件から、3件の増加となっているところでございます。

また、平成21年度に発生いたしました鉄道運転事故の事故原因について、運輸局やJRに確認したところ、公表はされておりませんが、国の運輸安全委員会が調査中であります、昨年12月の富良野駅構内での人身障害事故、及び、本年1月の深川―滝川間の脱線事故の2件については、今後公表されるものというふうに聞いてございます。

以上でございます。

○真下紀子委員

報告をしなければならない事故だけで、こういった増加傾向になっているということなのですね。

それで、最近の新聞報道を見てみますと、人為的ミスや保守管理上のミスが原因となったトラブルが読いております。

1931年にハインリッヒ博土が発表した「1対29対300」という法則は、重大事故が起きる背景には、小さな事故の積み重ねがあるという法則だそうですけれども、これを参考にすると、やはり、JRに対する不安が道民の中に生じているのは、そうだなと私も思うわけです。

確かに、鉄道事業法では、事故報告ですとか事故調査等は国の所管で、運輸局との関係になるということは承知をしているのですけれども、道民が日常生活の交通手段として使い、また、観光シーズンも控えているわけですから、道としても、JR北海道あるいは所管の運輸局に対して事故防止対策を求めるなど、一層安心な公共交通の役割を果たすように申し入れるなど、対応をしておくべきではないかと考えますけれども、いかがでしょうか。

○須田靖子委員長

総合政策部長成田一憲さん。

○成田総合政策部長

事故防止の対応についてでございますが、道民の皆様のみならず、観光で本道を訪れる方々なども利用いたします公共交通機関は、安全の確保ということが最も重要なことと認識をしております。

JR北海道におきましても、安全の確保を事業運営の根幹としており、平成18年の鉄道事業法の改正を受けまして、安全管理規程を制定し、輸送の安全性の維持及び向上を図っているものと承知しております。

今後とも、鉄道事故の未然防止を図るため、鉄道交通の安全対策や踏切における安全対策が効果的に講じられますよう、道といたしましても、北海道運輸局を初めとする行政機関及びJR北海道などで構成し陸上交通の安全に関する総合施策の企画、審議を行う北海道交通安全対策会議の場におきまして、積極的に働きかけてまいりたいと考えております。

○真下紀子委員

積極的に働きかけるということは、それはそれでいいのかもしれません。

しかし、先ほども申し上げましたけれども、公表されない人為的なミス、保守管理のミスということについては、報道の範囲で調べていただきましたけれども、踏切施設の異常、車両のふぐあい、それから信号場構内の灯油の流出、そのほかにも、レールの破損があります。こういった保守管理上の問題と、ドアがあいたままで走行しているとか、オーバーランする、こういったことは、JR西日本の福知山線の脱線事故の前にも見つかっていることなのです。

それで、JR北海道は、鉄道運転事故のほか、運転手の確認ミスや安全点検の確認ミスなど、鉄道運行上のトラブルやミスについても、報告義務はないとしても、企業として、道民に積極的に公表して、その上で、事故の検証結果も報告し安心な公共交通としての役割を果たすべきではないかと私は考えます。

また、事故の原因分析や危険予測などによって、事故に至らない努力というものが求められるわけで、道としても、こうしたことについてJR北海道に申し入れるべきと考えますが、見解を伺います。

○成田総合政策部長

お答えをいたします。

JR北海道におきましては、国への報告義務のある鉄道運転事故の公表を行っておりますほか、鉄道運行上のトラブルなどについても、適宜、公表されているところであり、今後におきましても、公共交通事業者として積極的な情報公開に努めていただくよう、JR北海道に伝えてまいりたいと考えております。

○真下紀子委員

ありがとうございます。

強く申し入れをしていただきたいと思いますけれども、私が、どうしてこういった懸念をするかといいますと、やはり、背景にあるJR北海道の体質に不安を持っているからです。

JR北海道は、労働者の採用差別から出発をした企業ですし、過重な負担は負えないということで、新幹線の札幌延伸に伴う並行在来線の経営分離をどうしても進める、地方の声は聞かないのだと、地方の公共交通としての役割を放棄しているのではないかという姿勢が見えますので、不信を抱かざるを得ません。

そういった中で、「短期間にミスが頻発するのは、個人でなく組織に問題がある」と、6月21日付の北海道新聞で指摘をされておりますし事故が起きる前に、きちっとした対策をとっておくことが本当に肝要だと思います。

保守点検にかかわっては、採用差別を受けた方々を保守点検充実のために再雇用するなど、改めてJRが努力することが必要だと私は思ったものですから、このたび質問をさせていただきました。

最後に、JR北海道だけではなく、やはり、公共交通機関として、他の分野でも、一層の安全管理を求めていく必要があると考えておりますので、その点についての部の見解をお伺いして、質問を終わりたいと思います。

○成田総合政策部長

他の公共交通機関への働きかけということでございますが、乗り合いバス・賃し切りバス事業者、また、運送事業者などの公共交通機関におきましても、安全の確保ということが最優先の課題であるものと認識をしております。

道といたしましては、交通安全運動の取り組みや、交通安全対策の課題につきまして協議検討を行うために開催されます推進会議の場を初めといたしまして、さまざまな機会に、バス及び運送事業者などに対しまして、効果的な安全対策を講じていただきますよう、働きかけてまいりたいと考えております。


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