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道議団の動き
無駄なダムより橋改修/真下道議が追及 09.11.09

無駄なダムより橋改修

真下道議が追及

崩落の危険19基

コンクリートの劣化や鋼材の腐食の進行などにより、崩落の危険があるとして通行止めにされた橋が道内では2008年4月時点で19基あったことが問題になっています。道議会決算委員会での日本共産党の真下紀子道議の質問で9日、初めて明らかになりました。

いずれも市町村が管理する橋で、このうち4基は修理や架け替えをして、現在は通行止めが解除されています。(表参照)

通行止めにされたのは、芦別市や富良野市、幌加内町、上ノ国町、遠軽町など道内16市町村の市町村道に架かる橋です。木製が9基、コンクリート製が4基、鉄鋼製が6基でこれまで事故などの報告はないといいます。橋の完成から40〜50年が経過し、木材やコンクリートの劣化、鋼材の腐食が急速に進んだことが原因とされています。通行止めには至らなかったものの、通行車両の重量を制限した橋も道内で15基あったこともわかりました。

国交省によると、国道を含む全国の道路橋の数は08年4月時点で67万8460ヵ所。都道府県と市区町村が管理する橋が9割を占めています。

真下議員は、橋の管理者の地方自治体が、財政難や技術者不足から多くが補修計画も立てられない深刻な状況であることを示し、「不要不急なダムや高速道路などの工事を一時凍結してでも、住民の命と暮らしに必要不可欠な老朽化した橋の改修を急ぐべきだ」と追及しました。

道建設部の田中実土木局長らは「道として07年度から橋を長持ちさせるための修理や点検の研修を行っており、引き続き支援したい」と答弁しました。

08年4月時点の規制橋梁個所および解除の状況
09.11現在
管理者道路種別路線名橋梁名規制内容
三笠市市道桂沢6号線旧桂橋通行止
芦別市市道旭北1線旭北1線橋通行止
芦別市市道西芦別東頼城線頼城橋通行止
幌加内町町道共和線共和吊橋通行止
幌加内町町道共栄線栄竜橋通行止
小樽市市道小樽樽川3線小樽内橋通行止
上ノ国町町道早川線早川5号橋通行止
上ノ国町町道早川線早川10号橋通行止
富良野市市道南陽26線山部川橋通行止
遠軽町町道中島第1号線中島第1号橋通行止
滝上町町道四区23線二十三線橋通行止
西興部村村道中興部六興線道路改正橋通行止
陸別町町道トマム上トマム連絡線上斗満橋通行止
知内町町道ミナゴヤ連絡線ミナゴヤ橋通行止
森 町町道霞台1号線虹かけ橋通行止
下川町町道上名寄11線11線橋通行止→解除
登別市市道蘭法華通り蘭法華橋通行止→解除
枝幸町町道ウエンナイ1号道路無名橋通行止→解除
美深町町道仁宇布線仁宇布橋通行止→解除

(09年11月21日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)