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道議団の動き
廃プラ処理/夕張メロンにも影響/真下道議質問 09.10.05

廃プラ処理夕張メロンにも影響

「保管把握できない」道答弁

真下道議質問

日本共産党の真下紀子道議は5日、道議会予算特別委員会で、農業用廃プラスチック処理問題について道の姿勢をただしました。

道内では、道農業用廃プラスチック適正処理対策協議会の「適正処理方針」にもとづき、排出の抑制をはかるとともに、リサイクルを基本として処理をすすめています。2007年度までの10年間で、埋め立ての割合が58%から26%に減少する一方で、リサイクルの割合は2%から64%まで向上しています。

真下氏は、農水省の処理実態調査で、07年度の夕張市での農業用廃プラの全量(766トン)がリサイクルされているという結果になっていることを指摘しました。夕張市久留喜地区に安定型最終処分場を設置予定の会社側は、「市内の廃プラは700から800トン排出されるうち、150トンが最終処分され、600トンが輸出されることになっているが、道内のいたるところに保管されている」との説明を示しています。

真下氏は、会社の説明のように道内に保管されている事実はあるのかとただしました。

多田輝美食品政策謀参事は「廃棄物処理法では、処理業者からマニフェストの送付を受けることにより、処理を委託した産廃物の移動および処理の状況を把握する仕組みになっている。処理業者に引き渡された以降の道内における保管の実態などについては把握できない」と答え、最終リサイクルまで確認できない制度の矛盾が明らかになりました。

真下氏は、最終処分場には、有害物質などの混入物による汚染に市民や周辺住民からも不安の声があり、夕張メロン栽培への影響を懸念する声があがっていることを紹介し、道としてリサイクルを促進するよう求めました。

(09年10月06日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)