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道議団の動き
新インフル対策強化を/花岡道議が質問 09.05.12

7医療圈で陰圧病床未配備

新インフル対策強化を/花岡道議

新型インフルエンザの感染の疑いがある人が受診する「発熱外来」が道内21の2次医療圏すべてに確保されたものの、感染が確認された人が入院する「陰圧病床」が七つの2次医療圏に配備されていないことがわかりました。日本共産党の花岡ユリ子道議が12日、道議会保健福祉常任委員会で質問したものです。

道内2次医療圈ごとの「陰圧病床」配置状況(合計177床)
2次医療圈感染症病床結核病床モデル病床その他の病床
南渡島40
南桧山
北渡島桧山
札幌12
後志
南空知
中空知
北空知
西胆振
東胆振22
日高
上川中部21
上川北部
富良野
留萌
宗谷
北網10
遠紋
十勝
釧路
根室
合計5210316

海外渡航歴がない人の新型インフルエンザヘの感染が広がり、地方自治体は対策を強めています。しかし道の情報は、ホームページヘの掲載とマスコミを通じての提供にとどまっており、花岡氏は「香川県丸亀市のように相談窓口や正しい知識を全戸配布のビラなどで知らせる必要がある」と提起しました。

「発熱外来」は18日現在、44医療機関に設置し、結果、21の2次医療圈すべてに配置されました。

花岡氏は、道の「新型インフルエンザ対策行動計画案」にある「陰圧病床・177」の配置状況を明らかにせよと求めました。

道側は▽第一種感染症指定医療機関が1ヵ所▽第二種指定医療機関が12ヵ所▽陰圧の結核病床がある医療機関は9ヵ所▽陰圧化可能なモデル病床がある医療機関は3ヵ所――と答弁。陰圧病床が南桧山、南空知、中空知、日高、留萌、宗谷、根室の七つの2次医療圈にはありません。

花岡氏が抗インフルエンザ薬の配備状況をただしたところ、杉本勝俊・道健康安全室長は、2009年3月までに国と道で本道分として備蓄されている量は約192万人分であり、「20万7千人分を7月までに積み上げる」と答えました。

花岡氏は、医療従事者や消防職員ら感染リスクの高い人たち向けに感染防護具の配備を拡充することや、介護施設などが「新型インフルエンザ対応マニュアル」を策定するよう道が指導することを強く求めました。

(09年05月20日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)