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道議団の動き
平取ダムは凍結に/党道議団、予定地など視察 08.08.07

日高管内平取ダムは凍結に

党道議団予定地など視察

日本共産党道議団は7日、日高管内を流れる沙流川水系額平(ぬかびら)川に建設がすすめられている平取ダムの調査をしました。

平取ダム建設は、すでに建設された二風谷ダムとセットで、無駄な大規模開発の典型と道民が強く反発している苫小牧東部開発に水を供給するダムとして計画。苫東破たん後は「治水を主とした多目的ダム」と変更して工事をすすめています。

花岡ユリ子道議団長らは、菊地日出夫日高町議の案内で建設予定地と付け替え道路工事現場、下流の二風谷ダムを視察しました。

建設予定地では、大型ダンプカーがほこりを立てて行き交っていました。土砂の多い糠平川、沙流川は濁り、二風谷ダムは土砂が准積(たいせき)しています。ダム湖に出現したドロの中洲には、シカの足跡が無数にありました。

菊地町議は「釣り人がいなくなりました。平取ダムができると、川はますます濁ります」と指摘しました。

現地調査の後、日高町で住民と懇談しました。士砂災害で被害を受けた住民の方は「流れる土砂は自然に流すべきです。ダムで止めるからドロが堆積し被害がでる」とダムの有害性を強調しました。

花岡道議は「士砂災害にあった住民の声を直接聞き、治水目的のダムだという国の主張は通らないことを改めて感じました。目的を失ったダム計画はただちに凍結し、住民の声をよく聞くべきです」と話しました。

(08年08月08日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)