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道議団の動き
図書整備費予算計上43%だけ/真下道議が追及 08.06.24

図書整備費予算計上43%だけ

真下道議が教委を追及

国が昨年度、道内の市町村に配分した小中学校の図書整備費14億円のうち、実際に予算が計上されたのは43%で、全国では青森県に次いで下から2番目、学校図書の蔵書数では、小学校・中学校ともに全国最下位であることが、先の道議会予算特別委員会での真下紀子道議の質問で明らかになりました。

背景に、財政難の自治体が図書の購入を後回しにしている事情があると考えられ、子どもの学習環境への地域格差が生じかねない事態となっています。

文科省の調査では、道内180市町村のうち、配分額を上回る予算措置をしていたのは恵庭市と千歳市だけ。夕張市など9市町村が予算化率一ケタ台にとどまっています。

真下氏は「蔵書数でも北海道の整備率は全国最低だ。財政が厳しいという理由から図書購入費を他の予算に流用することは許されない」と指摘し、道教委を追及しました。

小野寺敏光学校教育局次長は「各市町村教育委員会や市町村長に対し、図書の計画的な整備に努めるよう積極的に働きかける」「予算措置率の低い市町村に対しては、よりいっそう働きかけたい」とくり返し答えました。

文科省の調査では、標本や跳び箱などの教材費についても、北海道では40%しか予算措置されていなかったことも判明。真下氏は「子どもの小遣いに親が手をつけるようなものだ。絶対にやってはいけない」と迫り、道教委が必要額をしっかり措置するよう厳しく求めました。

(08年07月17日付「しんぶん赤旗」北海道のページより)